臨床検査技師の転職はあまり求人がなくて難しい、と思っていませんか?
実は私もその思い込みのせいで転職に大失敗しました。
その後、転職サイトのエージェントさんから「私一人では思いつかない働き方」を提案してもらい、転職に大成功。
私はこの「転職大失敗から大成功への逆転劇」から、多くのことを学びました。
まずは転職先は意外とある、と知りました。
大きな病院のない地方は求人が少なく、大きな病院があっても福利厚生がしっかりしているから離職率は低い。だから臨床検査技師の求人は少なく転職は難しいと思い込んでいました。
でも、最近は予防医学が注目されているので健診センターや、不妊治療に不可欠な胚培養士など、一般病院以外での求人も増えています。
そして、転職サイトを利用して、やっぱりプロのエージェントさんはすごい!ということも知りました。
この記事では私が転職大逆転劇を通して学んだ、臨床検査技師の失敗しない転職のコツ3つをご紹介しますね。
でも、転職サイトってちょっとあやしいと感じてしまうんだけど…
しつこく連絡が来たり、無理に面接させられたりしないの?
転職サイトは求人側への紹介料で利益をあげているので、求職者であるこちら側は、一切お金をとられることはありません。
また、スキルなどの条件が合わないミスマッチな紹介は、求人側からの信用を無くす結果になるので、無理やり就職させようなんてこともほぼありません。
もしも「なんか違うかも」と感じたなら、その案件は辞退すればいいだけです。
転職サイトには一般公開されていない求人も豊富にあるので、無料登録して損はないですよ!
また、転職サイトからの求人情報では業務内容も見れるので、未経験の職種の仕事内容を知ることもできますよ!
- 転職サイトは2つ以上登録する(情報量が増える、相性の良い担当者と会える可能性が増える)
- 自分の条件をしっかり精査する(納得して転職するため)
- 柔軟な発想をもつ(自分だけでは思いつかない転職先もある)
- 転職サイトは無料で登録できる
- 書類選考の手間を省くため転職サイトにだけ求人情報を出す施設も多い
- 気が向かなければ辞退すればよい
- 面接や履歴書・経歴書作成の対策をしてもらえる
私の転職失敗談 やっぱり検査技師の転職は難しい?
私が実際に体験した転職の失敗談を紹介しますね。
ちょっと長くなりましたが、転職を悩む方に何かヒントになれば、と思い、細かく書いてみました。
小さなクリニックで、エコー検査のパート勤務をしていたのですが、家庭の事情で急遽収入をあげないといけなくなり、慌てて転職サイト1つに登録しました。
すぐに2つ求人を提示してもらいましたが、片方はエコー経験者を求むと言いながら、何度も「内視鏡はできるんですよね?」と確認されたので、
「看護師が欲しいが見つからず、検査技師で代用しようとしているな。エコー業務をさせてもらえないかも」
と感じたので断りました。
そしてもう一つは、少し条件に不安を感じるものでした。
でも私は、検査技師の求人は少ないからこれを逃してはならない!と飛びついてしまったのです。
面接は院長先生がしてくれ、条件もなんとかなりそうだとすぐに入職してしまいました。
そしてすぐに辞めてしまいました。
聞いていたのと勤務時間が違ったり、職場の雰囲気がすごく暗くてなじめなかったり、あとはしておいてと一人にされたりと、理由はいくつかあります。でも、一番の理由は自分が納得していなかったことかな、と思います。
私が転職に失敗した理由
まずは私が転職に失敗した理由をまとめてみます。私の心理的な失敗と、条件的な失敗の二つに分けて考えてみますね。
心理的な失敗
- 自分が転職すること自体に納得していなかった
- 検査技師の求人は少ないと決めつけて焦っていた
- 条件が厳しかったのになんとかなると甘く考えた
そもそもその時パートで働いていた職場が大好きで、辞めることに納得していなかったのが、一番の敗因です。
でも家族のために大急ぎで転職しないと、と焦っていました。
そして検査技師の求人は少ないと思い込み、多少条件が合わなくても、気が進まなくても転職しなくては、と考えていました。
そこで、転職サイトの担当さんにすすめられた職場の面接を受け、即決。
焦っていたので、条件が多少合わない部分も自分がちょっと無理をすればなんとかなると甘く考えてしまいました。
その結果すぐに退職して、転職先には迷惑をかけてしまい、本当に申し訳なく思いました。
そしてそれと同時に自分の履歴を汚してしまった、とかなり落ち込んだのでした…
また、あまりに急に転職したので、私の後任が見つからず、元の職場にも迷惑をかける形になっていました。
この部分も私の中ではかなり気になっていて、心理的に大きな失敗の原因になっていました。
条件的な失敗
- 面接が院長だけで直接の上司が不在だった
- 通勤距離や通勤時間に無理があった
- 職場を見た時に暗そうな雰囲気を感じていた
面接は院長だけで直接の上司がいなかったので、実際に働き出してみると、院長から聞いていたのと勤務時間がかなり違っていました。
これは多分院長がごまかしたのではなく、院長が実情を把握していなかったのだと思います。
さらに技師の面接なのに技師長がいなかったのは、院長のワンマン的な部分の現れだったとも、今なら気づけます…。
そして通勤方法も大事な要素ですが、通勤距離や通勤手段に不安がありました。
受験生を抱えていたので、できれば早出や残業はしたくなかったのに、多少はどうにかなるだろうと甘く考えたのです。
ところが聞いていたより早出や残業の回数は多いし、唯一の通勤手段である電車がその時間に合っていませんでした。
この辺は自分がもっと落ち着いていれば、入職前に気づいたはずでした…
そして、職場での面接時、ちらっと見ただけでしたが、職員同士があまり会話をしていなくて、なんとなく暗い雰囲気の職場だと感じました。
私は同僚とはある程度仲良く楽しく働きたい方です。正直、この雰囲気には自分は合わないかも、と感じました。そして実際に入職してみると、昼休みは誰も一言も私語をせず、修行僧になった気分でした。
もう全てにおいて「ここ、私には無理」と感じていました。
失敗の理由まとめ
結局、転職失敗の一番の理由は、自分の転職に納得していなかったことだと思います。
転職したくないので覚悟も足りず、どんな条件なら転職に納得できるかも考えず、ただただ焦って飛びついたのでは、うまくいかなくて当然ですよね…。
今はもはや基本給がいくらだったのかすら思い出せません。
臨床検査技師の求人は少ないから転職は難しい、選ぶ余裕なんてないと思い込んでいたので、条件検討なんてしていませんでした…。
そしてもう一つは、私の転職なのに担当者さんのすすめるまま流されてしまったこと。
まとめるとこんな感じでしょうか。
- 転職への強い覚悟がなかった
- 検査技師の求人が少ないと決めつけ焦ってとびついた
- 自分の転職条件を精査していなかった
でも、この経験のおかげで、次の転職は大成功するのです。
私の転職成功談
転職に大失敗し、転職してすぐに辞めてしまった私は元のパート先に戻りました。(というか、できるときに出勤してくれと頼まれ、籍は残っていました)
そしてその後今度はじっくり探そうと、2つの転職サイトに登録しました。どちらも登録した翌日には電話が来ました。そしてしっかり自分の希望する条件を伝えました。
正直、この時点でもまだ私は職場に未練があったので、かなり厳しい条件を出しました。
私が出したかなり無理な条件
- 後任が見つかるまで現職を辞められない
- 早出や残業はしたくない
- エコー検査に携わりたい
前回失敗の一因になった後任問題。とても恩のある職場なので迷惑をかけない形で辞めないと、また後ろ髪をひかれてしまうと考えました。
そして受験生がいるので、早出や残業はしたくないと考えました。お弁当を作ったり、受験生のスケジュールに合わせて食事を出したりしたかったので。
そして今後再び転職する必要があった時に、エコーのキャリアを継続する方が有利だろうと考えました。
かなり無理な条件ですよね。特に後任がいつ決まるのかなんて、全くわからないわけです。
1つの転職サイトからは「すぐに転職する意志はないのですね。わかりました。では、メールでの情報を参考にしてくださいね」と言われました。そして実際、毎日のようにたくさんの求人情報が届いて、転職先は意外とある、と知りました。
そしてもう1つのサイトからは、2日後に思いがけない提案をされました。
転職サイトが提案してくれた最高の条件
転職サイトのエージェントさんが紹介してくれたのは、ダブルワークでした。
しかも、大きな企業の運営する健診センターなので、一定時間・一定金額分働けば、社会保険に加入してもらえるとのこと。
単純に小さなクリニックをもう一つ増やすダブルワークでは、自分で国民年金や国民保険を払わくてはならず、収入アップとはいいがたくなります。
紹介してくれた健診センターは、従業員が101人以上いたので、週20時間以上、月収8万8000円以上働けば社会保険に加入してもらえるのです。(これは2022年時点のお話です。ダブルワークやパートの収入については厚生労働省の社会保険適用拡大特設サイトを参照してくださいね)
当時のパート先は他の技師さんとワークシェアしていました。
そこで、私の担当分を減らしてもらい、その分紹介先に行くことに。その結果、私の出した条件は全てクリアし、さらに想定以上の好条件での転職が実現しました。
ここで、転職サイトのエージェントさんが提示してくれた条件をまとめてみますね。
- ダブルワークなので後任が決まらなくても働き始められる
- 早出や残業のない職場である
- エコー検査もできる
ここまで、私の出した条件は全てクリアです。そしてさらに。
- ダブルワークなので今の職場を辞めなくて良い
- 保険や年金に加入してもらえる
- ボーナスこそないものの正職員並みに月収アップ(パート勤務しているクリニックでは少額のボーナスあり)
自分だけでは思いつかない働き方を提案してもらえて、転職サイトのありがたみを感じました。
ちなみに、当時は時給1600円で勤務していました。
紹介先の時給は1300円でした。
でも2つ掛け持ちでほぼフルタイムの働き方をすれば、私が最低限
欲しかった金額に近い上に、現職場を辞めずに済む、という最高の提案でした。
面接や施設見学をクリアして転職大成功
面接の日程や細かい条件なども担当のエージェントさんが調整してくれ、いざ面接へ。
入職予定施設ではなく、本部での面接だったので、施設見学は別日にありました。
この時には、前回の経験を活かして職場の雰囲気などもしっかり観察。
直接の上司の方やその施設で関わる別部署の役職者の方3人が対応してくれました。
入職してからお互いに「聞いていた話と違う」が発生しないように、私の条件についてしっかり伝えましたし、疑問点は全部聞きました。3人の雰囲気で、以下のことがわかりました。
- この職場では職員同士の関係性がとても良いこと
- 働きやすい環境づくりに注力してくれていること
3人はとても仲良く会話していて、明るい職場だと感じました。
そして、私がどのように働きたいのかをメモをとりながら熱心に聞いてくれ、私も疑問点や心配な点を正直に全て聞けて、大満足。やはり現場の人や直接の上司とじかに話せるのは安心感が持てました。
ぜひこの職場で働かせてほしい!と感じました。
結果、入職初日からすぐに職場に溶け込み、毎日楽しくお仕事させていただきました。(現在は事情がありこの職場を泣く泣くやめ、元の職場で正職員で働いています)
転職エージェントさんの提案のおかげで、毎日楽しく、納得してお仕事させていただきました。
お互いによく「ありがとう」を言い合う職場でした!
2つの職場をかけもちするダブルワークも、最初は混乱するのでは?と不安がありましたが、施設や設備が違うので、仕事自体は似ていても混乱することも無し。
毎日同じことの繰り返しではないので、かえってどちらの職場の良いところも見えたりして、本当に楽しく働けました。
そういえば、短期間でやめた経歴は、面接の時に特に何も言われなかったの?
私自身、面接のときには、その部分が不安でした。すぐ辞める癖がある人かと思われたらどうしようかと。
でも、こちらから短期間で辞めた経験があることを話しても特に何も言われませんでした。
多分、短期間で辞めた経歴が特に重要視されなかった理由は以下のとおりかと思っています。
- 短期間で辞めた理由を正直に伝えた
- 大企業だから短期間で辞める人もたくさん見ている
- 医療系はスキルアップやライフスタイルの変化などで転職するのが当たり前の業種だから
なるほど。医療業界は転職が珍しい世界ではないんだね。よほど何度も短期間の転職を繰り返していない限り、それほど不信感を持たれることはないのか〜。
転職サイトを利用して感じたメリット
転職サイトを初めて利用して、大失敗も大成功もしました。
そしてこれはかなり便利だな、と感じたことも多くあったので、まとめてみますね。
面接対策をしてもらえる
面接に先立ち、担当さんが電話で面接の練習をしてくれたのがとても助かりました。
私はそれまで新卒での就活と、人からの紹介でしか入職したことがなかったので、しっかりした面接の練習をしたことがありませんでした。
だからこの時初めて、医療系の面接では技術や経歴だけではなく、接遇に関しても聞かれることがあると知りました。正直、技師だからスキルの話だけで良くない?と思いましたが、一応練習しておいて、損はなかったと思います。
練習しているとしていないとでは、やはり当日の緊張度合いが変わってきますからね。
ちなみに面接当日は、担当さんが「面接の経験が少なく、かなり緊張しているようです」と伝えてくれていました。
「緊張しなくて大丈夫だよ」と言われてしまい、そのおかげで少しリラックスできたように思います。少し恥ずかしかったのですが…
履歴書や職務経歴書の書き方指導
履歴書や職務経歴書も写メで送って添削してもらえたので心強かったです。
私の経歴ならどこを強調すべきか、何が売りになるか、などのアドバイスをいただきました。
転職先の求めているのはこんなことだから、ここは特に売りになりますよ、など相手先に合った具体的なアドバイスは心強かったですね。
あとは転職先のホームページを見て、売りにしている事柄を確認し、さりげなくそこに共感を示すと良い、などのちょっとした技を教えてもらえたのも良かったです。面接対策と合わせて、その後の転職活動にも活用できました。
面接日程や条件などの調整
仕事をしながらの転職活動だったので、自分で相手方と連絡をしないで済んだのも助かりました。
自分で連絡するのでは、勤務時間中に通話するなど面倒なことになっていたと思います。
また、面接したけど断りたい時には、担当者さんが断ってくれるのもかなりのメリット。
たった一度面接で会っただけでもお断りの連絡ってしにくいですよね。
具体的な理由はないがどうも気が進まない、という場合でも、相手方に上手に辞退の意向を伝えてもらえます。
求人情報が豊富にある
求人サイトに2つ登録したことで、求人情報がたくさんあることを知りました。
もちろん地域差はあると思いますが、私の同期たちも、1つの職場に長く勤めている人が多く、空きがないからいい条件の転職は無理!と思っていたのですが…
実際にはコロナの流行によって検査機関、予防医学への注目が高まって健診センターなど、豊富に求人情報がありました。
転職サイトからの求人情報でよく届くのは
- 乳腺エコー経験者を求める健診センター
- 胚培養士を求める婦人科
- 治験コーディネーターを求める企業
などが多いように感じました。
どうして転職サイトにはそんなに情報があるの?
ハローワークが一番情報量が多いんじゃないの?
条件に合っていないたくさんの人が履歴書を送ってきたら、書類選考の手間が大変ですよね?
だから、最初から条件の合う人を紹介してくれる転職サイトにだけ情報を出す職場もたくさんあるようですよ。
でも、本当にそんなに求人はあるのかな?
それなら、現在の転職先をまとめてざっくりご紹介しますね。
現在の求人情報 検査技師の転職は難しくない
そもそも、本当に臨床検査技師の転職は難しいのでしょうか?
厚生労働省のJobtagによると臨床検査技師の有効求人倍率は1.71です。これは仕事を探している人に対して1.71件の求人があるということです。ただ、この数値はハローワークへの求人情報をもとに出しています。ハローワークには求人を出さずに転職エージェントにだけ求人を出す企業や病院は多いので、本当は1.71よりも高いはずです。
もちろん地域差はありますが、思っているより臨床検査技師の転職は難しくないかも、ですよね。
では、簡単に求人の可能性のある職場をざっくりご紹介します。
転職サイトからの求人情報の他、同じ技師の知人からの情報などをもとに、独自に作った表です。
もちろん、地域差やタイミングもあることはご理解くださいね。
転職のしやすさ | スキルアップの可能性 | 備考 | |
大病院 正職員 | 新卒以外は厳しい | 部署異動などで可能 | 空きが出にくく転職しづらい |
大病院 非常勤 | 空きは少ないが0ではない | 異動は少ないが0ではない | 中途採用の可能性はある |
小病院・クリニック | 可能性はやや高い | 経験者が求められるが 可能性は0ではない | 正職員よりパートでの求人が多い |
健診センター | 今は求人が多い | エコー経験者が有利だが絶対ではない | 外部への出張健診があると残業や早出がある |
検査センター | 求人は多い | 部署によっては資格が取れる可能性あり | 夜勤や転勤がある場合も |
胚培養士 | 経験者優先だが求人情報にはよく掲載されている | 検査技師の他に特別な資格はなくてもいいが認定資格を狙える | 顕微鏡での作業など、高齢になってから始めるのはきついかも |
治験コーディネーター | 求人情報でよくみかける | 検査技師の他に特別な資格は必要ないが認定資格を狙える | 高いコミュニケーション能力が必要 |
ざっくりまとめたものなので、もちろんこのほかにも転職先はあります。
例えば小さなクリニックの場合はパートが求められることが多いので育児中の方向け。小さなクリニックでの正職員勤務は一人技師の場合が多いので休みがとりにくいかも、など、細かい部分は別記事でご紹介しています。
現役臨床検査技師がおすすめするタイプ別転職先
豊富な経験からくる柔軟な発想の提案
転職サイトを利用して一番良かったことは、私一人では思いつかないような働き方の提案をしてもらえたことですね。
転職サイトの事例紹介などを見ていると、求職者の条件に合わせた求人を探すだけではなく、求人側への提案も積極的に行っているようです。
多くの事例を扱うプロならではの技、という感じ。
私の場合も、ダブルワークで社会保険に加入してもらえる、というお話は目からうろこでした。
大好きな職場を辞めずに収入アップできるなんて、さすがたくさんの事例を経験してきたプロは違うな~!と感動しました。
私の転職成功3つのコツ
私が転職に大失敗したあと、次は大成功したのには、いくつか要因があったように思いますので、まとめてみますね。
- 転職サイトを2つ利用した
- 自分の条件をしっかり提示した
- 柔軟な発想
転職サイトは2つ以上登録する
転職サイトは2つ以上登録したほうが良いと思います。
単純に情報量が増えるだけでなく、担当のエージェントさんとの相性もありますからね。私も実際この時、1つのサイトからは好条件で、自分だけでは思いつかない働き方を提示してもらえました。
でももう1つのサイトからは今現在こんな求人がありますよ、という提示だけでそれ以上の連絡は無し。
私の出した条件から「転職する気があまりない」と判断されたのかと思います。そのかわり、メールでたくさんの求人情報をゲットできました。
転職サイトを2つ以上登録するメリットは以下の通り。
- 求人の情報量が増える
- 相性の合う担当エージェントさんと会える可能性が高くなる
- 働き方の提案や面接のコツなどの情報量も増える
特に臨床検査技師の場合は、技師のお仕事の知識がある技師専門の転職サイトをおすすめします。
技師の仕事内容をわかっていない担当さんでは、先方の希望するスキルやこちらの経歴などがしっかり理解できず、ミスマッチが起きてしまうかもしれませんからね。
そういわれてもどこの転職サイトがいいのかよくわからないよ…
別記事で、私が実際に利用しておすすめできる転職サイト厳選3つをご紹介しています。参考にしてくださいね。
【現役臨床検査技師おすすめの転職サイト】実際に利用した厳選3つ
自分の条件をしっかり精査すること
自分が職場に何を求めるのかをしっかり精査することは、本当に大事なことだと思います。
これだけは絶対という条件と、多少は妥協できる条件を理解し、きちんと伝えることで、納得できる転職につながります。
条件は人それぞれ。
実際私が短期間でやめた職場も
- 同僚とのなれ合いはさけたい
- 残業や早出で稼げるならラッキー
と思える人なら大満足できる職場だったと思います。多種多様な条件を自分で数多くの求人から探し出すのは至難の技。
転職サイトであれば、沢山の情報や経験から、1番合っている求人を紹介してもらえますよ。
でも、条件ってお給料はどれくらいが良いか、とかどんな仕事内容か、ぐらいでしょ?
いえいえ、仕事環境ってそれだけではないですよ!
自分の条件の精査の仕方
自分が納得できる条件の精査は本当に大事なことなので、方法をご紹介しますね。
自分の条件の精査の方法は、今の職場の良い所と悪い所を書き出すこと。
とにかく思いつくままにたくさん書き出してください。例えば
- 対人関係がきつい
- スキルアップがのぞめない
- 収入が低い
など、今気になっていることはたくさん出てくるかもしれないですが、好きなところも書き出してください。
- 通勤時間が短い
- 帰りにスーパーで買い物ができる
など、直接仕事内容とは関係ないことも書き出してください。
まずは書き出すことで自分の中のもやもやがスッキリして、自分が一番何が嫌で、何を望んでいるのかが見えてくるはず。
転職以外の解決策も見えてくるかもしれません。
例えば部署異動をお願いしてみよう、とか、ほんの少し収入をあげるだけなら転職ではなく副業でも解決できるかも、など。
条件精査をすることで、これだけは譲れない、でもここは多少譲れる、など優先順位もはっきりしますよ。
転職は人生の一大イベントの一つとも言えます。
しっかり条件精査することで転職成功率も上がり、納得できる結果につながると思いますよ。
自分の漠然とした悩みがうまく言語化できない時には、第三者に話を聞いてもらうのもあり。
最近はやっているキャリア相談サービスを利用するのも手ですよ。キャリア相談サービスについては別記事の
おすすめキャリア相談サービスと活用法【無料も有料も】で紹介しています。
柔軟な発想を持つ
3つ目のコツは「柔軟な発想を持つ」です。
例えば、次のような人の場合、どんな転職先があると思いますか?
- 小さな内科病院勤務の20代女性
- 心電図などの生理検査と尿や院内至急採血などの検体検査をしている
- 同僚とはうまく会話できるが高齢の患者さんと時折トラブルがある
- 病院で勤める以上、高齢患者さんは避けて通れないので病院勤務をあきらめようか悩み中
う~ん、患者さんとのトラブルが悩みのタネなら検体検査の経験を活かして検査センターとかかな?
あくまで私なら、の提案ですが…
健診センターや企業のアプリケーションスペシャリストなどはどうでしょう?
企業が職員健診に利用する健診センターであれば、心電図などの生理検査の経歴を活かせます。
さらに、働いている年齢の方が多く、高齢の方とはあまり接することがなくなります。
健診センターならエコー業務もあるので、一人前になってから、仕事の合間にエコー業務を教えてもらえるかも。
企業のアプリケーションスペシャリストは、検査機器を医療の現場に紹介、導入するお仕事です。
企業によってはエコーなどの研修も受けられますし、会話する相手は医師や技師などの医療関係者です。
なるほど。
それにしてもやけにエコー検査を押してくるね。
私自身、転職活動時に「超音波検査士持っててよかった~」と思うことが多かったので。
やっぱり病院勤務にこだわる方ならぜひ持ちたい資格かな、と思いますよ。
こんな風に柔軟な発想で、できれば将来性も考えて転職できたら納得して働けるかな、と思います。
とはいえ、色々な職種を知っていないと発想すらできないですよね。
その、職種や将来性への知識を補ってくれるのが転職サイト。
無料で登録するだけです。何も損はないですよ。
臨床検査技師の転職は難しい?まとめ
私の考える、臨床検査技師が転職に失敗しないコツ3つをもう一度簡単にまとめます。
- 転職サイトを2つ以上利用する
- 自分の条件をしっかり精査し提示する
- 柔軟な発想を持つ
どれも当たり前のようですが、私が転職に大失敗し、その後大成功した経験上、実感したことです。
私のように臨床検査技師の求人は少なくてすぐに見つからないと思い込んでいる方がけっこういると思います。
でも実際には、転職先はけっこうあります。
選考の煩わしさを省くために、転職サイトにだけ求人を出しているところもたくさんあり、ハローワークだけでは見つけにくいのが現状。
転職サイトは無料登録でき、求人情報を随時掲載したり、メールで知らせてくれます。
登録して情勢を見極めたり、転職への知識を蓄えておくのも一つの手。
色々な情報から、じっくり自分の転職条件を精査するのにも良いと思います。
プロの助けを得て、柔軟な発想で納得できる転職をして、今より快適な職場環境を手に入れてくださいね!
コメント